自動車 “最強産業”の死闘 アンケート#11Photo:VCG/gettyimages

ダイヤモンド編集部は、自社が生き残るために「強化しなければならない技術」を自動車業界アンケートで聞き、結果をまとめた。トヨタ自動車やホンダでは、クルマの知能化を「勝負どころ」の技術領域として挙げる回答者が多かった。一方で、ハイブリッドシステムを含め、内燃機関を使う技術を重視する関係者が多いメーカーもあった。長期連載『自動車“最強産業”の死闘』内の特集『自動車業界350人アンケートで示す“危機の本質”』の本稿では、日本の自動車メーカーの命運を左右する重要技術を明らかにする。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文)

“知能化”を勝負どころと見るトヨタ、ホンダ関係者
一方、ハードも中国に負けかねないとの危機感も

 自動車メーカー関係者が、自社が生き残るために「強化しなければならない」と考える技術を、自動車業界アンケート(下図参照)で聞いた。回答を分析すると、回答者が属するメーカーによって「勝負どころ」と考える技術分野が異なることが分かった。また、日本の自動車産業が基幹産業であり続けるために重要となる技術も浮き彫りになった。

 次ページでは、自動車メーカー関係者が考える、強化すべき技術を明らかにする。「クルマの知能化(自動運転、コネクテッドなど)」や「プラグイン・ハイブリッド」「EV用モーター」「EV用電池」「製造技術」「熱管理」など九つの技術分野で、最も重視されているのはどれか。また、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車、マツダといった自動車メーカー別に、「強化すべきだ」との回答者の比率が高かった技術分野も明らかにする。