SNSでマスクの横流しを自慢
炎上した女性経営者の「言い訳」

 京都で美希堂という外国人医療サービス関連の会社を経営している平岩美希氏(中国名は何麗、四川省出身)が、「京都のドラックストアからマスクを買い占めたり、愛寿会同仁病院関係者にマスクを横流ししてもらったりして、中国に転売し、2000万円もの大金を荒稼ぎできた」といった内容を、SNSで自慢しているのだ。

平岩美希氏なる人物と同仁病院(筆者提供)

 その商才を証明するために、愛寿会同仁病院関係者にマスクの横流しを頼むSNSでのやり取り、焼き肉に招待する光景、同病院からマスク5箱を台車で搬出する現場を写真付きで吹聴していた。

 さらに、転売した処方薬の写真も見せびらかしていた。こうして手に入れた2000万円の現金の札束も、ご丁寧に並べて自慢した。

 本人はそれを「自らの商才」として自慢したつもりだったが、中国国内も在日中国人社会も、そのあまりにも破廉恥な行動に激怒し、批判の集中砲火を浴びせた。「違法行為」として、他の在日中国人により入管、警察、役所の関係部署にも通報された。

 最初は強気に反論していた本人は、やがてネットの炎上ぶりを見て、慌てた。急いで在日中国語メディア関係者の手を借り、動画などを通して自己弁解し、「これまでSNSで公開していた内容はすべて冗談のつもりで書いたものだ」と逃げようとした。

 在日中国人社会の事情通によれば、はたしてこの女性がマスクで2000万円の現金を稼げたのかどうかはさておき、「こうしたマスクなどの救援物資で数億円を稼げた人もいる」という。

中国医療現場に送る予定の医療用防護服、N95マスクの包装作業現場は極めて汚い
中国医療現場に送る予定の医療用防護服、N95マスクの包装作業現場は極めて汚い(筆者提供)

 実際に2月11日、小春日本というサイトから、使用期限が過ぎ処分に付された防護服600万着を、ラベルの貼り替えなどで新品に装い、中国に高価で転売した周教授という一家がいた、と暴露された。

 当初、周教授とその関係者はWeChatのモーメンツに「マスク、防護服、防護ゴーグルなどの物資がたくさん入っている」という情報を拡散していた。それを見て、在日中国人ビジネスマン数人が接触してみたが、周教授は「防護服が600万着もある。マスクは無数」と説明したうえで、「ただ、取引は現金のみ。会社口座への振り込みには応じない」という条件を提示した。