褒める授業
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 子どもを褒めて伸ばす教育方針を支持する研究結果が、米ブリガム・ヤング大学デビッド・O・マッケイ教育学部のPaul Caldarella氏らにより報告された。教師が、子どもの悪い点を叱ることより良い点を褒めることを重視すると、授業に対する子どもの姿勢が良くなる可能性が示されたという。研究結果の詳細は「Educational Psychology」1月29日オンライン版に掲載された。

 今回の研究でCaldarella氏らは、ミズーリ州、テネシー州、ユタ州にある19校の小学校(幼稚園も含む)の生徒2536人を3年にわたって観察した。生徒の年齢は5~12歳(全体の53%が男児)で、学級数の総計は151だった。

 解析の結果、教師が生徒を叱ることを控え、褒めることを増やせば増やすほど、教師の話に耳を傾ける生徒の数が増え、与えられた課題に対する集中力も高まったことが明らかになった。「褒める対叱る」の比率(教師が褒めた回数を褒める+叱責の総計で割ったもの)が最も高いクラスの生徒は、最も低いクラスの生徒と比べ、教師の話や課題に集中する時間が20~30%増えていた。

 Caldarella氏によると、過去の研究では、教師はどちらかというと、生徒の良い振る舞いを褒めるよりも、問題のある振る舞いを叱ることの方が多いことが示されているという。同氏は「そうした教師の姿勢は、クラスや生徒の態度にネガティブな影響を与えることが多い」と話す。そして、「褒め言葉は教師からのフィードバックといえるものだ。生徒が、自分に求められている振る舞いや、教師に評価される振る舞いについて理解するためには、そうしたフィードバックは欠かせない」と説明している。