じつは、名言の多くがこの「ギャップ法」でできている

伝えたいことと、「正反対のコトバ」を手前に入れることで、強いメッセージをつくることができるのです。私が、『伝え方が9割』を書いた理由のひとつがこの「ギャップ法」にあります。「コトバには法則がある!」と見つけたきっかけとなったレシピです。

料理のニガテな主婦が、ないしょで有名レストランのレシピを学んで、家族に出したらびっくりされるでしょう。それと同じことがコトバで起こる。そんなレシピです。
じつは、名言の多くがこの技術でできています。

「夢だけど、夢じゃなかった」   アニメ『となりのトトロ』

「最高で金、最低でも金」     田村亮子選手

「高く、堅い壁と、それに当たって砕ける卵があれば、私は常に卵の側に立つ」
       『エルサレルム賞受賞スピーチ』村上春樹

「どっちかの夜は昼間」     『U.S.A』DAPUMP

これらのぐっとくる名言たちの共通点は、正反対の単語が入っていること。

「夢」↔「夢じゃない」

「最高」↔「最低」

「堅い壁」↔「砕ける卵」

「夜」↔「昼間」

偶然ではありません。ここに、強いコトバをつくるヒントがあります。
正反対のコトバを組み合わせてつくれば、誰であっても強いコトバをつくることができます。
しかもこのギャップ法の効果は絶大。
じぶん史上、書いたことがない、強いコトバができるようになります。

村上春樹さんのようなコトバがつくれる! 素人にもプロのコトバが書ける伝え方の技術

今から投稿するSNSやメールのタイトルなど、すぐに使える「強いコトバ」をつくる技術。全部で5つある技術から、今回は「ギャップ法」をご紹介しました。次回は「サプライズ法」をご紹介します!

(1) ギャップ法
(2) サプライズ法
(3) リピート法
(4) 赤裸裸法
(5) クライマックス法