開成・麻布・灘・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、保護者から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの学習メソッドが凝縮されたシリーズ累計3万部突破の『男の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「男の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。

成績がいい子の共通点?男の子の学力アップのカギは「ルーティーン化」にあった!Photo: Adobe Stock

成績のいい子の共通点は「気分に左右されない」こと

 成績のいい男の子は、決まって自己管理能力が高いものです。それはすなわち「ちゃんと勉強するか否か」に直結する能力だからです。

 男の子はとにかく、そのときの気分で動きます。

 なんらかの理由でモチベーションが高まっていれば親が驚くほど勉強しますが、一方で、気分が乗らなければすぐにさぼります。

 友だちと野球をすれば、それに夢中になって勉強などそっちのけになってしまうといった傾向が、とくに小学生の男の子には強いのです。

 しかし、段階的に確実に学力をアップさせていかなければならないときに、このように、先の読めないことをやっているわけにはいきません。男の子には、勉強をいかに「勢いやノリでやらせないか」が重要になります。

 そのためには、「究極のルーティーン」を組ませることです。

 勉強する時間帯はもちろん、ベッドに入る時間、食事時間にいたるまでルーティーンにして習慣化させましょう。

 私のところに通う子どもたちの例で言えば、授業開始時間の午後5時になったら最初に計算問題を10分ほど解かせます。簡単なものから入って、だんだんと集中モードに換え、難しい問題へと移行していきます。これはもう「決まり」であり、毎日同じようにやってもらいます。

 家庭での学習も同様のルーティーンを組むことで、気分に左右されない学習習慣が身につきます。まずは親がそれをつくってあげることで、だんだんと自分で管理できるようになっていきます。