男の子はやらずに済む「言い訳」を探している

 究極のルーティーンは、どんな状況であっても崩さないようにします。やると決めた時間帯には、なにがあっても勉強してもらいます。

 私が男の子たちに求めているのは、あくまで「なにをどれだけ勉強するか」であって、その環境については言い訳させません。

 とくに男の子は、勉強をやりたくないときに、すぐに環境を持ち出します。

 「机が汚い」

 「お母さんが掃除をしていて落ち着かない」

 「弟がうるさい」

 「鉛筆が削れてない」

 「電球が切れたから暗い」

 これでもかというくらいに理由を見つけてきます。彼らの言うことをそのとおりに聞いていたら、勉強できる場などなくなってしまいます。

 男の子には、ルーティーンで決めたなら、机がなければ床であってもやらせるようにします。電車の中だろうが、お客さんがきていようが、お腹が痛くてトイレに駆け込んでいようが、そこでやらせてください。

 「そんなにキツキツに決めたら、子どもが大変では?」と、我が子を愛する親が案じるのは当然ですが、小学生の男の子のルーティーンなど、そのくらいやらないとすぐにほころびが出てしまうのです。