感染が拡大する新型コロナウイルスは、今も多くの人命を奪い続けている。こうした中、日本から中国へのさまざまな支援がインターネット上などで大きな話題となっている。筆者が知る限り、最近の中国でこれほど熱い話題となった日本のニュースはない。中国人の日本に対するイメージはどのように変わったのだろうか。(『東方新報』取材班)
日本の官民が送った
多くの義援金や救援物資
中国で新型コロナウイルスの感染が爆発的に広まった後、一部の国は中国人に対して厳格な入国規制を行った。しかし、日本は比較的寛容な措置を取るとともに、政府から民間に至るまで、多くの人々が中国を支援した。
今や日本は中国の次に感染者が多い国となってしまったが(*)、それでも依然として中国に多くの救援物資を送っている。その量はどれぐらいなのか。
中国駐日本大使館が発表した情報では、2月7日時点で、日本政府や地方自治体が中国に送った緊急物資は、医療用マスク113万2000枚、手袋9万4000セット、防護服6万9000セット、防護ゴーグル7万3000セット、体温計100個、消毒液1.15トンなどだ。
さらに2月16日に日本政府が武漢に飛ばした第5陣のチャーター便には、緊急援助物資として防護ゴーグル5220セット、防護服5000セットなどが積み込まれていた。なお、同チャーター便にはこれ以外にも、東京都と大分市、日本企業3社が提供した防護服と手袋などの物資も積んでいた。
また、日本の企業や民間団体が送った物資(在日の中国系企業や華人華僑からの寄贈品を除く)は、マスク158万5000枚、手袋28万5000セット、防護服8万2000セット、防護ゴーグル1700セット、防護帽1000個、靴カバー1000セット、防護靴30セット、大型CT検査設備1台(約300万元相当)、消毒用品など2400件。さらに義援金は2888万9000元(約4億6000万円)に達した。
日本からの支援は物だけではない。大阪の道頓堀商店街は通りの至る所に「武漢ガンバレ」の看板を掲げるなど、物心両面での支援は今も続いているのだ。