米アマゾン・ドット・コムは、レジでの精算不要の「Go(ゴー)」技術を自社の大型スーパーに導入する。今後はレジなしシステムを他の小売業者にもライセンス供与する計画だ。アマゾンは25日、シアトルに「アマゾン・ゴー・グローサリー」を開業した。カメラ、センサー、ソフトウエアを駆使した新店舗では、買い物客は有機野菜からワインまでさまざまな商品を手に取り、商品のスキャン・精算で立ち止まらずに、そのまま店を後にすることができる。いったん店外に出ると、代金が自動的に口座に請求される仕組みだ。アマゾンは2018年からゴー・ブランドのコンビニエンスストア数店舗を運営してきた。ゴー担当バイスプレジデントのディリップ・クマール氏は、カメラ技術の進歩やアルゴリズムの利用で、これまでの最大店舗の5倍に相当する約970平方メートルのレジなし店舗を構築することができた、と話した。また、この技術をさらに大きな規模で活用できると説明。「上限はない。この5倍、10倍の広さにもなり得る」と語った。