仕事では「自分の立場を奪われる」という危機感を持つことが重要な理由「超一流の営業マンが見えないところで続けている50の習慣」(青春出版社刊)、菊原智明著、224ページ

 独立して営業研修を始めた時期のこと。あるハウスメーカーから研修依頼をいただいた。この会社の支店長が私の「手紙でお客様をフォローする手法」(参照記事「テレアポ、訪問なしで地道に稼ぐ!営業レターの思わぬ効果」)を心底気に入ってくれた。私もうれしかったし、受講していただいた営業マンからの満足度も非常に高かった。

 お互いにいい関係を構築していたのだ。

 そんなある時のこと。数回研修させていただいたところでピタッと依頼が止まった。これはさすがに気になる。不思議に思い、仲良くしていた営業マンに理由を聞くと「今は他の講師の人が来ていますよ」というではないか。

 これは本当にショックだった。

 私は心のどこかで「普通にやっていれば、このままリピートするだろう」などと思っていた。完全に油断していたのだ。

立場も仕事も
危機感を持って望むべし

 このときの私は「自分の立場を奪われる」という危機感が足りなかった。だからこそ、こんなぶざまな結果になったのだ。

 ライバルの存在を意識していれば、もっとできたことはあったと思う。その後、この会社から再度依頼をいただくまで5年ほどかかった。

 立場を奪われてから「あのとき、もっと努力しておけばよかった」と後悔したのでは遅い。立場も仕事も「いつ誰に奪われるかは分からない」という危機感は持って日々臨んでほしい。