ローソンのレジなし店舗「富士通新川崎TSレジレス店」の入り口に導入されている富士通のマルチ生体認証システム
ローソンのレジなし店舗「富士通新川崎TSレジレス店」の入り口に導入されている富士通のマルチ生体認証システム Photo:JIJI

「コンビニエンスストアは、レジなし店舗でレジ決済時間の40秒の壁を打破できるか」――。今、コンビニ大手ではレジ混雑の解消、人件費の削減を狙ってレジなし店舗の実験が行われている。しかし、広く普及させるまでに乗り越えなければならないハードルも少なくない。(流通ジャーナリスト 森山真二)

コンビニの悩みは
レジの集中化

 最近のコンビニは、料金の振り込みだ、ファストフードだ、おでんだ、とあれこれサービスや物販が増えており、レジ時間は長くなる傾向にある。平均すると40秒も時間がかかっている。

 わずか40秒だが、客が多い昼食時間帯にレジの列に並ぶのは何とも煩わしく、毎回「どうにかできないものかね」と思わせる。コンビニ本部にとっても、加盟店にとっても、まさにこの40秒という時間が曲者(くせもの)だ。

 レジ業務はセルフスタイルのスーパーが誕生して約60年、またコンビニが誕生して以来約50年、連綿と続いてきた決済のスタイルだ。