権威にあやかる「社長重用型」

《特徴》
 社長の右腕など重用されている人が、パワハラ行為者になるケースです。

 このケースは表に出にくいので注意が必要です。このタイプを告発したら、会社では生きていけないと考える人がほとんどです。被害者が精神疾患になったり、自殺するほどの事態になれば別ですが、怒鳴り散らしているくらいでは、見て見ぬ振りの社員がほとんどでしょう。

 一方で、社長が交代したり、権力者が失脚したりすると、行為者もパワーを失い、おとなしくなったり、告発されることもあります。

「社長重用型」(『管理職のためのハラスメント予防&対応ブック』より) イラスト:田渕正敏

《対処法》
 社長次第です。ある会社では、常務の部下から休職者、退職者が続出していました。社長が常務周辺のヒアリングを行うとパワハラが行われていることがわかりました。社長が「同じことを繰り返すようであれば役員を辞めてもらう」と伝えると、常務のパワハラは収まりました。

 逆にトップが許してしまうことがあります。自分の代わりに社員にきついことを言ってくれるから便利なのですが、社内にパワハラが蔓延し、退職者が続出したり、企業イメージが悪化したりします。