使えない部下はいらない「信念型」
《特徴》
高学歴でバイタリティーもあり、仕事の実績も抜群であることも多いです。それゆえ社長には気に入られています。
こういう人は自分と同じような仕事のやり方を部下に強要し、厳しい要求をします。言っていることは的を射ているのですが、部下は次第に追い詰められ、精神疾患になったり、退職したりするケースもあります。
《対処法》
まずは「自分はパワハラ行為者かもしれない」と自覚を促すことから始めます。そのためにはチェックリストを活用します。
この「職場環境チェックリスト」は、私がパワハラ予防研修で、参加者に実際にやってもらっているものです。
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「設問1:部下を60分以上連続で指導したことがある」
「設問6:指導メールには同じ部署全員や他部署関係者もCCに入れる」
「設問7:『〇〇さんはパワハラよくしますからね』『それパワハラですよ』と冗談を言われたことがある」
など、無自覚な行為者であっても、チェックリストの項目の中に、1つか2つ思い当たることがあるでしょう。
こうしたチェックリストを活用し、自分自身で気づき、修正することです。
それが難しい場合、社長は、特別歩合、特別査定、社長直轄などで、このような方に単独プレーヤーで活躍してもらうことを検討します。
第3回では引き続き、「部下いびり型」と「被害者型」の2タイプを解説します。