米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)の元最高経営責任者(CEO)、ジャック・ウェルチ氏が1日、84歳で死去した。ウェルチ氏は20年間にわたってGEを率い、押しの強い経営手腕で大規模な変革を同社にもたらした。ウェルチ氏は低採算事業や生産性の低い社員をリストラする手法でGEを成功に導き、90年代にはGEの時価総額を米国首位に押し上げた。同氏の教えを受け、後にボーイングやホーム・デポなど、他の大企業のリーダーとなった人物も多い。ウェルチ氏は2001年に引退し、ベストセラーとなる著作を何冊も著した。ただ、その後はウェルチ氏が後継者に指名したジェフ・イメルト氏の下でGEの経営は悪化し、ウェルチ氏の経営手法も疑問視されるようになった。