今春、8年ぶりのパリコレで、変わらぬ美しさとスタイルを披露した、世界的トップモデル・冨永愛さん。究極のシルク肌やツヤ髪、美しいボディライン。その美の秘訣をまとめた、初のビューティーブック『冨永愛 美の法則』が3月12日発売になりました。
17歳でNYコレクションにデビューし、瞬く間にアジアを代表するモデルとなった冨永愛さん。2014年から3年間の休業を経て、30代後半で世界一流メゾンのランウェイに返り咲きました。今もなお第一線で活躍する彼女の新刊では、「美しい立ち方・座り方・歩き方」など、モデルとして培ってきたノウハウはもちろん、「美肌術」「小顔ストレッチ」「美尻をつくる家トレ」「食事法」ほか、誰でも明日からマネできる美の習慣を初公開。究極の美の世界で研鑽を重ねてきた彼女だからこそ話せる「美しさの本質」が、たっぷりと収録されています。
今回は、本書の中から、冨永愛さんの美の哲学について、その一部を紹介していきます。
「いつでも裸になれる準備はできている?」
「トップモデルになるために、何を学べばいい?」
私はこの問いに、的確に答えることはできない。トップモデルになるためのマニュアルなんて、どこにも存在しないのだから。
逆に質問するとしたら、「ところであなたは、裸になれる準備はできているの?」。 ランウェイを歩くモデルは、写真のように加工や修正がきかない仕事。修正いらずのボディを作り上げ、勝負する。
そんな気概をもって世界に挑戦してきたし、人知れず努力した。それは今でも変わらない。ランウェイでは、360度から見られるわけだし、シースルーのようなドレスを着ることだってある。どこから見られても構わない、と納得するまで、すべてのパーツを磨き、鍛え上げるのは基本中の基本だ。
修正可能な欠点は改善しておくべきで、よく見なければ分からない部位、たとえば体毛、爪、歯、足の裏まで細かく点検、ケアし、磨き上げ、自信を高める。
どこまでやるかは、本人の美意識次第だけれど、私は、表から裏まで、いつでも隙なく準備している。だから私の答えは、
「いつでも裸になれる準備はできているわ」
ランウェイで見せるべきは私であって、「私」という自意識ではない。目的は、デザイナーの服に魂を吹き込んで、最大限魅力的に見せること。そのブランドの世界観をきちんと表現できるように、モデルとしての基本を満たしておくのだ。
とはいえ、肌がそれほどきれいとは思えない子がトップモデルになったり、ブランドによって好みのタイプもあるから、本当に何が基準になるのか分からない世界。
だからこそ、裸の自分をつねに点検し、「いつでもOK」と言えるよう、基本的なケアやトレーニングを積み重ねる。
それが未来への切符を手に入れる鍵だと信じているから。
本原稿は、冨永 愛著『冨永愛 美の法則』からの抜粋です。3月12日発売の『冨永愛 美の法則』では、スーパーモデルならではの美容テクニックもたっぷり収録されています。あなたもこの春「美しい人になる習慣」を身につけてみませんか?
冨永 愛(とみなが・あい)
1982年生まれ。17歳でNYコレクションにデビュー、一躍話題となる。以後長きにわたり世界の第一線でトップモデルとして活躍。そしてモデルのほか、テレビ、ラジオ、イベントのパーソナリティなど様々な分野にも精力的に挑戦。2014年より3年間の休業を経て、2017年秋復帰。日本人として唯一無二のキャリアを持つスーパーモデルとして、世界一流メゾンのランウェイに返り咲く。現在、チャリティ・社会貢献活動や日本の伝統文化を国内外に伝える活動、執筆のほか、2019年秋、TBSテレビ「日曜劇場『グランメゾン東京』」では主要キャストとして抜擢、女優としても活躍。公益財団法人ジョイセフ・アンバサダー、エシカルライフスタイル SDGs アンバサダー(消費者庁)。