家賃は最大のムダ!若くても独身でも一刻も早く家を買うべき理由家賃を払い続けることがいかにムダなことか。知っていそうで知らない東京都区部の家賃相場を分析する(写真はイメージです) Photo:PIXTA

エントリーエリアはどこだ?
知られざる東京の「家賃相場」

 東京に越してくる人のほとんど全員が、賃貸に住んで家賃を払うことになる。その住まいを選ぶ際に最も制約になるのが予算だ。支払える家賃には上限がある。だからこそ、相場を知ることから住まい選びは始まる。

 23区の平均家賃相場は、下の表のようになる。家賃相場は都心から離れるほど安くなる。最も高い港区は、同じ面積で外周部の2倍以上の家賃になる。20、40、60平方メートルの目安で家賃を載せているが、面積が小さいほど単価は高く、面積を半分にしても半額にはならない。

 地方から最初に引っ越して来る場所を「エントリーエリア」と呼ぼう。予算の上限があるからこそ、エントリーエリアは家賃の安さに惹かれて、都区部の外周部に集中することになる。やってくる人の年齢は18~25歳に集中している。

 中でも一番多いのが23歳になる。大学を卒業して就職で上京する人たちだ。その次が19歳で、高校を卒業して大学や専門学校等への入学や就職が契機となる。そのエントリーエリアのトップ3は大田区、江戸川区、足立区だ。外周部なら、家賃と管理費は20平方メートルで6万円程で収まるからだ。

 エントリーエリアが外周部になるのは、都区部を取り囲む都下と3県(神奈川県・埼玉県・千葉県)と接するからでもある。実際、この周辺エリアからの流入が半数を占める。たとえば、神奈川県民のエントリーエリアが世田谷区・大田区になりやすいのは、都心に出る鉄道の神奈川県寄りに位置しているからに他ならない。
 
 なぜそこに住んだのかと聞くと、「実家に帰りやすい」という理由を挙げる人がいかに多いことか。埼玉県出身者なら練馬区や板橋区、茨城県なら足立区、千葉県なら葛飾区・江戸川区がお決まりのエントリーエリアになる。