エントリー数、説明会希望者は増加
Webのメリット・デメリットは?

 急遽決めたWebでのライブ説明会ではあるが、なんと昨年のリアルでの説明会以上に集客ができているのだという。

「リアルの説明会は1回定員12人ですが、Webライブにすることで20人定員に変えました。ですが、3月いっぱいはすでに満席です。ですので、毎日5件ほど学生さんから『どうしても入れていただけませんか?』と問い合わせいただくほどになっています。

 しかも、エントリー数も今年はすでに2500人を超えていて、前年の4月上旬に達成していた人数を超えている状況です」(和田マネジャー)

 Webを活用することで移動がなくなるため、交通費や時間の都合で参加をこれまで見送っていた地方学生のエントリーが増加しているのも背景にあるという。このように予想外の結果をもたらしているのは、Web説明会だけではない。Web面接でも良い傾向が見られていると和田マネジャーは続ける。

Calling「Calling」ではお互いの電波状況もアイコンで確認できるため、つながらない理由が「電波」によるものかどうかがわかって「とても便利」(和田マネジャー)だという 写真提供:ネオキャリア

「私たちの会社では、5人のグループ面接を行う1次面接、1対1の2次面接、最終面接の3段階を経て採用になり、今回は1次でWeb面接を行うことに。最初はどうなるか不安でしたが、実はこれまでよりも、面接中に(学生からの)質問が出やすくなったり、答える順番についても『先に答えたい』と積極的に手を挙げる学生さんが増えたりしているんです」

 しかし、もちろんデメリットもある。まず、お互いの電波状況に左右されてしまうこと。電波状況が悪いことで、面接が中断する場合があるという。

「(グループ面接の)5人のうち1人は、電波がつながらなくなって離脱してしまっている。その場合は別日に改めて日程を調整する必要もあります」(和田マネジャー)

 そして2つ目が、やはり直接会えないので、お互いに雰囲気がつかみ切れないことだ。まず説明会では、学生側が会社の雰囲気をつかみ取れないという問題がある。