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新型コロナウイルスによって合同説明会が中止になるなどの影響を受け、会社説明会をWebで行う企業が激増している 写真提供:ネオキャリア

「新型コロナウイルスの影響を受けて、新卒の採用活動を遅らせようという企業はほとんどありません」

 こう語るのは、多数の中小企業やベンチャー企業の就職支援を行うプレシャスパートナーズ・高崎誠司社長だ。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、就職情報サイトの「リクナビ」や「マイナビ」などが合同企業説明会を今月末まで中止するなど、2021年卒の新卒採用は3月1日の就活解禁直後から大荒れになっている。

 しかし、空前の売り手市場の今、ここで安全面を考慮して後れを取れば、他社に優秀な学生を奪われる可能性が高く、採用活動は当初のスケジュール通りに行おうとする企業が少なくない。そこで、各社の人事担当者が導入を急いでいるのがWebを活用した説明会や面接だ。

説明会を「動画」で作成
いつでも見られるメリットも

 大手合同説明会の中止に伴い、会社説明会の中止も相次いでいるが、本来これらは自社の事業内容だけでなく、社風、社員の魅力を知ってもらう大きなチャンス。企業が学生にアピールできる機会が失われるだけでなく、学生も会社へ理解を深められず、選考を受けるのが不安になる恐れがある。

 そこで、前出のプレシャスパートナーズが開発したのが、説明会を「動画」にするパッケージ商品だ。

 実は同社、今回の新型コロナウイルスの影響を受けて、2月末に3月中の説明会はすべてWebでライブ配信することを決めた。「自社がそうなら、お客様もきっと困っているはず」と、3月上旬に急遽、説明会を動画で作ることを決めた。すでに複数社が導入を検討中だという。

 動画は社長や若手社員のインタビュー、会社説明を含めて20分~40分程度のもので、リアルではない分、企業のカルチャーや働く人の顔、社内の環境を見せる工夫を凝らす。

「入社後のギャップがないよう、社長や若手社員のインタビューでは本当の姿を知ってもらうために、いいことばかり語ってもらわないようにしている。また、社内を撮る際も“本当の日常”を撮らせてもらうことが大切だ」(高崎社長)

 これまでリアルな会社説明会では、人事担当者が参加者の募集から管理、開場のセッティング、運営を毎回行う必要があった。しかし、説明会の動画を1つ作れば、そうした手間も省けるため、中小企業やベンチャー企業のような人事担当者が少ない企業にとっては、負担がずいぶん軽くなり、ありがたい存在といえる。

 また学生も、動画であればいつでも見ることができるようになる。「スケジュールが合わないから説明会に参加しない」といったエントリー潜在層の学生を取り込めるのもメリットだろう。