管理費などの滞納問題はいずれ大問題になる?
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今回は「管理費等の滞納問題」を取り上げたい。最悪の場合は訴訟にまで発展することもあり、マンションの管理組合を悩ませる大きな問題のひとつといえる。「うちのマンションは滞納者がいないから」「滞納問題に悩んだことはない」という管理組合にこそ、“転ばぬ先の杖(つえ)”として読んでいただきたい。(株式会社シーアイピー代表取締役・一級建築士 須藤桂一)

確実に増えていく
“高齢”マンションの滞納問題

 高齢化が進む日本。近い将来、経済規模の縮小や労働人口の減少、各保険財政の逼迫など、さまざまな問題が待ち受けるなかで、間違いなくこれも社会問題のひとつになると思われるのが、マンションにおける管理費等の滞納問題だ。

 戦後の第1次ベビーブーム期(1947~1949年)に生まれた、いわゆる「団塊の世代」。日本の人口比率において突出した世代の彼らも、すでに70代に入っている。それに続く世代も続々と公的年金を受給する年齢になってきているが、受給開始年齢の引き上げや給付額の抑制など、年金は実質的に減らされるトレンドにある。乱暴に言ってしまえば、「お金のない高齢者」が増えていく傾向にあるのだ。