――筆者のアリシア・フィンリーはWSJ論説委員
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米民主党は社会主義への道を歩み始めた。だがサウスカロライナ州で突然Uターンし、それ以来、猛スピードで引き返している。理由の1つはバーニー・サンダース上院議員を支持する若い有権者が同氏の期待に応えるほどの人数に達していないことだ。
確かに出口調査によると、サンダース氏は先週10日に行われたミシガン州予備選で30歳未満の有権者から74%の支持を得た。だが2016年の81%より低下している。この層が有権者全体に占める比率も19%から15%に低下。一方、今年のミシガン州では全有権者のうち45歳を超える層が63%を占めた。2016年には55%だった。ジョー・バイデン前副大統領の支持率がこの層では圧倒的に高い。
他州でも同様のパターンがみられる。30歳未満では依然としてサンダース氏が大人気だとはいえ、この年齢層の同氏に対する支持率はニューハンプシャー州で36ポイント、ネバダ州で17ポイント、マサチューセッツ、バージニア両州で14ポイント、ノースカロライナ州で15ポイント低下した。上記の州では民主党の指名獲得争いがサンダース、バイデン両候補に絞られる前に投票が行われたが、サンダース氏がミシガン州を制するのに十分な支持率ではなかった。ミシガンは2016年にサンダース氏が勝利した州だ。