ムーギー 絡むところですかね? しかも、的外れですよね。「ブラック」という言葉の定義について、何も考えていないというか。

箕輪 その人いわく、「意味のない長時間労働でも給料が高ければ楽しいし、お金を払って働くのは面白い仕事でもつまらない」と。僕に言わせれば、そちらの方がやりがい搾取だと思いますね。そういう人たちは「高いお金さえ払えば、どんなにつまらない仕事でもやるものだ」と見下しているわけで、人をすごくバカにしていますよね。

ムーギー いまだにそういう価値観で生きている人も一定数いますが、それを一般化して違う世代の他人に当てはめないでほしいですよね。衣食住が満たされる前と後では、仕事観も変わって当然です。仕事の定義や役割が、パンではなく生きる意味ややりがいを与えるものによりシフトしているのだと思います。

箕輪厚介氏箕輪厚介氏 

箕輪 発展途上国でボランティアとして医療活動をしている「ジャパンハート」というNPOがあるんですけど、理事長の吉岡春菜さんも、自分で費用を負担して、ボランティアに参加する若者が増えていると話していました。

 今の若い人たちは、充実感を得られる何かを求めていて、それを提供できることが、オンラインサロンの価値になっているんだと思います。だから僕の役割は、みんながワクワクするような仕事をやり続けることで、お金を払って働いてもらうことより、難しいんですよね。

ムーギー それは、今後の企業のあり方にとっても、重要な視点ですね。今は売り手市場で、高い給与を提示しても、なかなかいい人材が集まらなくなっています。

 したがって価値観が共有できて、尊重されて、ワクワクしながら働ける環境を用意できなければ、企業は人材不足で淘汰されていくはずです。

人は「must」「can」「will」の順に成長
信頼を積み重ねて好きなことができる

ムーギー それからもう1つ感じるのは、オンラインサロンは自己肯定感を高める場として機能しているということです。

箕輪 そこにいていい、と思えるということですよね。

ムーギー そう、会社で給与をもらっているのに成果を出せないと、できない自分が悪いと思う。でも、お金を払ってやる分には、できなくても責めを負う立場ではないと思える。だから、箕輪さんを嫌っている人たちが思うような「信者ビジネス」ではなくて、「居場所ビジネス」なんですよね。