この経験を通して、自分の睡眠不足が「人の命を落とす」という絶対にあってはならないデメリットにつながることを痛感し、私は自分の睡眠を徹底的に見直しました。医学的知識を総動員し、日々接する患者さんや周囲のビジネスパーソンの睡眠傾向を調査し、分析と仮説検証を繰り返して、現代のビジネスパーソンの実態に即した「快眠戦略」にたどり着いたのです。今では、私は睡眠に関する悩みをすべて払拭し、睡眠不足で仕事のパフォーマンスを下げるようなことは一切なくなりました。

 常に一定以上の成果を出し続けるための「快眠戦略」

 ところで、書店のビジネス書コーナーには、「一流」という言葉がタイトルに入った本がたくさん並んでいます。果たして「一流のビジネスパーソン」とは、どんな人のことを指すのでしょうか。

 いろいろな考え方があると思いますが、本書では、一流のビジネスパーソンの条件を明確に定義します。それは常に一定以上のパフォーマンスを上げることです。

 上の図は、「一流」と「普通」のパフォーマンスの違いを示しています。

「普通」は、プラスの領域に入る良いパフォーマンスの時もあれば、マイナス領域に入る時もあります。一方、「一流」は、多少のブレはあるものの、常にプラス側でパフォーマンスを維持しています。

 つまり、一流のビジネスパーソンとは、パフォーマンスの平均値が高く、かつブレが小さい人です。同じ環境の中にいても、周囲と比べて圧倒的に高い成果を淡々と出し続ける、大リーグのイチロー選手のような人をイメージしてください。

 ロジカルシンキングやフレームワーク、プレゼン力、文章力、カリスマ起業家の仕事術などのビジネススキルを身につけることで、あなたの能力は着実に上がっていくでしょう。しかし、誰にでも今日から実践できて、すぐに効果が現われ、最短で一流に近づくための最強のビジネススキルは間違いなく「睡眠」です

 本書で紹介する「快眠戦略」のキモは、次の3つです。

(1)「睡眠時間の確保」ではなく「熟睡習慣の獲得」を目指す
(2)1日の始まりを「起床時」ではなく「就寝時」に切り替える
(3)イレギュラーな事態でもパフォーマンスを落とさない「対処法」を身につける

 それでは、その具体的な方法について紹介していきましょう。

裴英洙

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