緑茶
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緑茶を飲むなら夕方に?
――朝飲むより食後血糖改善効果が大きい可能性

 お茶を飲むなら、夕方に飲んだ方が良いかもしれない。その方が朝に飲むよりも食後血糖上昇抑制作用が強く現れる可能性を示唆するデータが、「Nutrients」2月21日オンライン版に掲載された。早稲田大学重点領域研究機構の高橋将記氏らが発表した。

 緑茶に含まれるポリフェノールの一種であるカテキンには食後の血糖上昇を抑える作用があり、緑茶の摂取量が多いほど糖尿病発症リスクが低いとの報告もある。一方、近年、食品摂取後の血糖変動は、単に摂取量や栄養バランスだけでなく、食品を摂取するタイミングによっても異なることが注目されている。

 特に夕方において、インスリン分泌が低下する可能性があり血糖変動への影響が考えられる。高橋氏らはこの点に着目し、カテキン飲料を摂取するタイミングの違いが食後血糖上昇抑制作用に及ぼす影響を、ランダム化プラセボ対照二重盲検試験で検討した。

 検討の対象は、健康な若年成人38名(平均年齢23.7歳、男性18人)で、糖尿病や脂質異常症患者および習慣的飲酒者、体重変化の顕著な人は除外した。カテキン飲料を朝(5~10時の間)に飲む群と夕方(17~22時の間)に飲む群、およびプラセボ飲料を朝または夕方に飲む群の計4群に分類。カテキン飲料は350mL当たり615mgという豊富なカテキンのほか、カフェイン85mg、炭水化物4gを含み、エネルギー量は18kcal、プラセボ飲料は80mgのカフェインを含み、カテキンや炭水化物は含まずエネルギー量は0kcalに調整されたものを使用した。なお、研究開始前の4群間に年齢やBMI、空腹時血糖値、空腹時インスリン値に有意差はなかった。

 血糖変動を評価する食事負荷検査は、カテキン飲料またはプラセボを単回摂取後と、連続7日間摂取後に行った。検査の前日からは飲酒と激しい身体活動を禁止した。また検査用の食事は炭水化物70%、タンパク質と脂質がそれぞれ15%という栄養バランスで統一し、エネルギー量は被験者ごとの推定エネルギー必要量の40%に調整した。このほか、被験者には介入前後の食事所要時間を統一する(20分以内)という条件設定により、カテキン飲料以外の要因による血糖変動への影響をできるだけ取り除いた。