サウジアラビアは、他の産油国の協力が得られることを条件に、大規模な協調減産に前向きな姿勢を示している。サウジ当局者が明らかにした。サウジは石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」などに対し、緊急会合の開催を呼びかけた。ロシアとの原油価格競争から方針を転換する姿勢を示している。ドナルド・トランプ米大統領が2日、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子との電話会談で原油市場の安定化に向け支援を要請したことが背景にある。国営サウジ通信は2日、「原油市場を望ましい均衡状態に戻すための公正な合意に向け、OPECプラスと他の産油国に緊急会合の開催を要請する」と伝えた。サウジ高官によると、同国は主要20カ国・地域(G20)の他の産油国による減産参加を条件に、産油量を日量900万バレル未満に引き下げることを検討しており、米国、ロシア、カナダ、メキシコに参加を呼びかけた。
サウジ、原油の減産を検討 価格戦争解消目指す
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