新型コロナウイルスの流行を受け、米国内の自動車工場が稼働停止に追い込まれる中、部品サプライヤーが苦境に陥っている。資本力が豊かな大手自動車メーカーとは異なり、米国内にある数千の部品メーカーは手元資金に乏しい上、受注残を抱え、瀬戸際に追い込まれている。部品メーカーの間では、レイオフや業者への支払い遅延、銀行との融資条件の再交渉といった動きが広がる。一方で、自動車メーカーが生産を再開した場合に備える必要があるとの考えから、製造ラインを一部維持しようとするところもある。業界の弁護士によると、サプライヤー契約の多くは、部品メーカーに対し納期を守るよう義務付けており、守れなければ1分の遅延につき最大5万ドル(約540万円)の罰金が科される。
米自動車工場の稼働停止、部品メーカーの経営直撃
レイオフや支払い遅延、融資条件の再交渉に追い込まれるサプライヤー
有料会員限定
あなたにおすすめ