新型コロナウイルスの猛威を前に、日米欧は経済活動の急減速に直面している。他方で感染源である中国は一足早く危機モードを脱し、ポストコロナの産業強化策に乗り出した。自動車産業では新エネルギー車への参入条件を引き下げる方針。政府高官は「新型コロナ打撃へのカンフル剤になる」と新しい産業計画を後押ししている。緊急連載『世界経済ロックダウン』の#9では、アジア経済ニュースメディア、NNAが中国自動車政策の最前線を伝える。
NEV参入規定の草案を修正
参入ハードルを一転緩和へ
中国工業情報省(工情省)は7日、新エネルギー車(NEV)参入企業の技術ハードルとなる「NEV生産企業および製品許可管理規定」の改定に向けた新たな草案を公表し、意見公募(パブリックコメント)を開始した。工情省は2月にも同規定の草案を公表、現行規定よりもより高い技術力を求めるとしていたが、新草案では一転して参入ハードルを引き下げる内容となっている。