新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は遅かれ早かれ過ぎ去る。しかし、第2次大戦以降最も深刻な不況へと急速に向かいつつある現状を経験している若い世代の投資家と将来の経営幹部にとって、パンデミックの傷跡は長く残るだろう。経験の浅い投資家は、株には大きなリスクが伴うということに気付いたばかりだ。急速な景気回復、つまり多くの人々が望むようなV字回復がない限り、こうした投資家は2020年を悪いニュースの基準と認識するようになり、生涯を通じてリスク選好度が低くなるかもしれない。これは株式保有を減らすことを意味するだけではない。彼らが昇進の階段を上っていく中で、自社の資金を不透明なプロジェクトに投じるのに消極的になることをも意味する。大きな金融リスクをとって起業する者も減るかもしれない。
米株コロナ暴落の傷跡、経済を抑え続ける
若い投資家や将来の経営幹部が受けた衝撃は消えない
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