達成したい目的に合わせて、
外見を選ぶ

──「本来の自分」と「周りが求める自分」が違う場合もありますよね。

山口:うん、自分自身は「こういう美しさがいい」と思ってても、世の中をターゲットにしたら、別の美しさが求められる、ということもありますよね。

たとえば私も、「QVCジャパン」のテレビ通販番組で「ビビノバスリムサポートインソール」という商品をテレビ通販しています。最初の出演時に着たのが女子アナウンサーみたいな服だったんです。そのとき、商品が7、8割しか売れなかったんですね。

どうしたらいいんだろうと考えたときに、「スポーツウェアを着よう!」と思いついて、衣装を変えてみたら、完売したんです。

つまり、世の中が求めていたウォーキング講師のイメージは、スポーツウェアを着た美しさだったんですよね。
だから、自分がどうなりたいかで見せ方を選べばいいと思う。

私の場合は、もともと読者モデルだった頃、ウォーキングを習い始め、「歩くのってすごい!奥が深い」と気がついて。
「歩く」って、体にいいことがたくさんあるんですよ。
体温が35.5度だったのが36.5度に上がったり、低血圧が通常になったり、自分の体が変わっていく実感があったんです。
それで、これからの時代に、健康面のウォーキングを広めていきたいなと思った。

だからこそ私は、「女優っぽい服にヒール」じゃなくて、「スポーツウェアにスニーカー」を選んだんです。ヒール履いたほうがスタイルはよく見えるけど、スタイルのいい自分を見せたいわけじゃないから。

だから、自分のやりたいことに合わせて、「きれいになる」という手段を使っていけばいいんじゃないかと思いますね。