「きれいになる」のは、
目的ではなく手段
ウォーキングスペシャリスト/一般社団法人 日本DF WALK 協会代表理事/テレビ通販の完売女王
1969年、和歌山県生まれ。「90歳になってもハイヒールの履ける(ゴルフができる)人生を」をモットーに、これまで6万人以上を指導。タン・タン・ターン♪と3歩目だけ手の人さし指1本分(約8cm)、歩幅を広げるだけで楽しく続く「やせる3拍子ウォーク」が「再現性と即効性がある」と受講生に大人気。モデル・女優・各種企業・学校・行政からの信頼も厚く、社員研修、講演も高いリピート率を誇る。一般社団法人 日本DF WALK協会を立ち上げ、日本と中国で認定ウォーキングインストラクターを育成。女優やモデルだけでなく一般の人たちを数々のコンテストのグランプリやファイナリストに育成する手腕が注目を集めている。2011年、自らも第4回『ミセス日本グランプリ』40代グランプリ。「ビビノバスリムサポートインソール」をプロデュースし、ディノス通販売れ筋ランキング「バッグ・靴・アクセサリー部門」第1位、テレビ通販QVCジャパン売れ筋ランキング「健康・ダイエット部門」第2位。QVCジャパンでは、出演するたびに完売が続いている。メディア出演多数。本書が初の著書。【一般社団法人 日本DF WALK 協会HP】
──人目を気にしてしまって、自分が求めている美しさとは何なのか、わからなくなってしまう人も多いと思うのですが…。
山口:「人目」にも、ポジティブな「人目」と、ネガティブな「人目」があると思うんです。
「人目を気にして何もできない」というのは、マイナスに働く人目ですよね。
「何か言われたら怖いから、目立たないようにしていよう」「お腹がぽっこりしているから、本当はこの服にチャレンジしたいけど、ボディラインの出ない服を着よう」
っていうふうに、ネガティブな想像をして、行動にうつせなくなる。
これはあまりよくないと思うんですけど、でも、その一方で、「人目」がプラスに働く場合もあって。
なりたい自分に向かって努力している過程で、人から「かわいいね」とか「きれいだね」「素敵だね」「新しい髪型よく似合ってる」とか言われることって、すごく嬉しいですよね。
だから私は、「きれいになることも手段」だと思えばいいんじゃないかと考えているんです。
──きれいになることも手段?
山口:人によって、幸せの形は違いますよね。
別にきれいじゃなくても、ボディーライン整ってなくても、幸せな人は幸せじゃないですか。
でも、「幸せ」を築き上げるのは自分一人では無理なんですよ。
絶対に周りの環境が必要なんです。
たとえば、歩き方ひとつ変えるだけでも、周りの反応は大きく変わってきます。
背中を丸めてすり足で歩いていると、誰も見ないし、その姿でお店に入っても粗末な扱いを受けてしまうこともある。仕事先でもなかなか名前も覚えてもらえなかったり、仕事ができなさそうに見えてしまうこともある。
でも、姿勢をぴんと伸ばして、堂々と歩いていると、普段着のトレーナーで化粧をしていなかったとしても、人目を引くんですよね。
また、仕事先で誰よりも早く覚えてもらえたり信頼を得て、仕事の成果があがったりもします。
歩き方が変わると姿勢が変わるし、姿勢が変わると歩き方が変わる。
そうすると、見える景色も自然に変わってくるんですよ。
だから、どういう自分になりたいかということと、周りにどういう印象を与えたいかということ、それぞれ考えてみると良いかもしれません。