本業の仕事経験での知識がフリマサイトで大活躍!

 他にもこんな実例があります。川村さんは大手の家電量販店で、カメラ売り場をメインに担当していました。仕事柄、カメラに関してはメーカーから派遣されてくる担当者にも負けないくらいの知識を持っています。加えて川村さんは「撮る側」にも関心を持ち、休日を使って以前から好きだった「鉄道写真」を撮るようになります。

 ある日、彼は東京の神保町の古書店で、一冊の写真技術書と出合います。彼が尊敬しているカメラマンの先生が書いた絶版本です。貴重な本がたまたま店頭に2冊あったので、安かったこともあり、2冊とも買いました。

 その後、手元に1冊あればいいと、あるフリマサイトに1冊を出品しました。そして、その解説文に、彼ならではの視点で先生の技術の素晴らしい点や「この技術はこう使える」という鉄道写真を始めたい人にお役立ちの情報も添えました。

 すると、その本がものの見事に高く売れたのです。それも信じられないくらいの高額で。「この手があったか!」と以降、川村さんは、鉄道写真を撮りたい、学びたい人のために、「せどり」を始めます。

 休みの日には神田へ通うのが日課になりました。彼はカメラ、写真についてはとても目利きです。しかも知識がある。彼が寄せる解説は実に効果があり、ほとんどの本が高値で売れます。1カ月あたりの差額売り上げも、月によっては10万円に近づくこともあるくらいです。会社で、売り場で、仕事として身についた知識が、彼をいつの間にか「せどり」の専門家に育てていたのです。