新型コロナウイルスの感染拡大抑制のためのロックダウン(都市封鎖)は、現時点ですでに1カ月以上に及んでいる。経済コストや精神的苦痛にもかかわらず、米国民は医療崩壊を確実に避けるために指示に従い、ソーシャルディスタンス(対人距離)の確保に努めている。しかし、こうした一般市民の忍耐も永遠には続かない。忍耐が損なわれる可能性が最も大きいのは、当局者らが常識に反するような恣意(しい)的な規制を押し付けた場合だ。その好例はミシガン州だ。グレッチェン・ホイットマー州知事による広範な規制措置に抗議するため何千人もの人々が今週、州都ランシングに集結した。彼女が発した4月9日付の政令では、営業継続を認められた店舗は、家具、ガーデニング用品、塗料のコーナーを閉鎖し、食料品、医薬品、基本的家庭用品以外の広告を避けなければならないと規定された。ホイットマー知事は、カヌーの利用やセーリングは認めているが、モーターボートやジェットスキーの使用は認めていない。同州住民は、オイル交換はできるが、バイクの修理は「通常は」できない。