世界が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への対応に忙殺されている間に、中国は南シナ海の軍事支配の強化をもくろんでいる。米海軍第7艦隊の3隻の戦艦が今週、オーストラリアのフリゲート艦1隻と合流し、領海問題を抱えるこの海域を航行することで、中国への対抗姿勢を示した。中国の海軍将校らが米国民のムードを読み違え、対立激化を招くことなく米国に恥をかかせられると考えるならば、危険な状況になるだろう。  南シナ海は、台湾、ベトナム、シンガポール、フィリピン、インドネシア、ブルネイなどと接する西太平洋の重要な航路だ。