「ホワイトニングサロン」は危険!?
安全なサロンの見分け方とは

 どんな種類のホワイトニングを選ぶにしろ、始め方さえ間違えなければ、安全性は問題ない。しかし小川さんは、最近増えてきた「ホワイトニングサロン」について、「店舗を選ぶ際に気をつけるべき点がある」と注意を喚起する。

「歯科医師がいるかどうかを、よく確認してください。というのも、ホワイトニングサロンは歯科医院が必ずしもいるわけではなく、歯科衛生士や歯科助手だけでも経営できるからです。歯科医師がいないと、リスクすべてを網羅するようなカウンセリングはできません。つまり、先ほどお話しした、歯の状態や、薬剤と体質の関係性を診てからの施術、という段階を踏めないのです」

 もちろん、なかには歯科医師が常駐していて、十分なカウンセリングやクリーニングを行ってから施術に移るサロンもある。だが、現状多くのサロンは歯科医師がおらず、患者がセルフでホワイトニングを行うところが多いという。

 そもそも、クリニックでのホワイトニングは医療行為だが、サロンホワイトニングはそうではない。その認識を持たず、サロンにクリニックと同レベルの問診や対応を求めるのは見当違いなのだ。多くのサロンでも「医療行為ではない」「より高い効果を求める人はクリニックへ」というアナウンスをきちんと出している。

「ホワイトニングの行程を1~5の5段階で表すとすると、サロンは1から始まり、クリニックは0から始まるという感じですね。サロンでも基準はクリアしていますが、やはり最初は歯科医院から、というのが安全だと思います。ですが、サロンが全面的にダメだというわけではありません。僕の考えとしては、ある程度ホワイトニングの治療を終え、定期的なメンテナンスの場としてサロンを利用するといった付き合い方は、安全かつ効果的だと思いますよ。とはいえ、ホワイトニング後のセルフケアも重要なので、クリーニングや知覚過敏、プラークコントロールなどのチェックも含め、クリニックで行うほうが安全といえます」

 医師の目を通さなければ、どんな方法にせよリスクは高まるのだ。

「最近では、日本未発売の海外製のホワイトニングアイテムを個人で輸入して使う人も増えていますが、リスクがあるということを理解した上で使っている人は少ないと思います。海外製品は国産品より濃度が高い場合が多いですし、万が一トラブルが起きても、メーカーに問い合わせることも難しい。もし試してみたいアイテムがあれば、これも歯科医師に相談してから使うほうがいいでしょう」

 白くて健康的な歯を手に入れようと思っても、順序を誤れば逆効果になりかねない。治療が振り出しに戻り、時間や費用が余計にかかることもある。最初に歯科医師がいるクリニックで必要な検査や処置を済ませてからホワイトニングをすること。それさえ守れば、どんな方法であれ危険性は低くなるのだ。