香港では新型コロナウイルス封じ込めの成果がもてはやされているが、その一方で香港の政治面の健全性は先週、一層悪化した。中国政府は、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)によって、世界の香港への関心がそがれていることを知っており、その機に乗じて香港に対する統制を強めようとしている。  中国政府の香港マカオ事務弁公室は6日、香港市民の抗議運動を「香港における政治的ウイルス」と非難し、中国政府が「こうした無謀で正気を失った勢力の活動を傍観」することはないと警告した。新たに同弁公室主任となった夏宝龍氏は、中国政府の脅しを着実に実行することで知られている。