感染者数を
どう比較するか?

 ただし、以前から述べているように感染者数の国際比較は難しい。

 それは日本でも議論になっているように、PCR検査がどれだけ行われるかによって、見つけられる感染者の数が変わってしまうからである。発展途上国や新興国ではPCR検査がしっかりできているとは思えないので、感染者数を正確に把握するのは難しいであろう。

 実際、表2に示すように、こういった国での検査数は欧米に比べて1桁少ない(日本が新興国と同じくらい割合が低いのには驚くが)。

 検査数の変化については、米国や英国、イタリアのように先進国では6週間で6~10倍程度に増えている国もあるし、新興国でもインドやマレーシアのように検査数を欧米なみに増加させた国もあるが、そうでない国も見られた。

 いずれにせよ、感染性を感染者数の変化値で比較できるのではないだろうか。月や週単位での感染者数の変化は、感染の広がりの指標になり得ると考える。高温多湿が影響しているとすれば、感染者はあまり増加していないはずだ。

 感染の広がりの基点になる日としては、ロックダウン開始日(およびそれに準じる日)を起点とし、4週間目、6週間目の感染者数の増加数を評価した。ただ、一部の国では起点から6週間たっていない国もあり、その場合には5月18日時点の数字で評価した。

 例えば、フィリピンは3月17日から、マレーシアは3月18日から、タイは3月26日から、それぞれロックダウンを開始している。