Pier 1. 安全管理
感染疑い従業員への対応&教育
ここからは、もう少し詳しくチェックリストの内容を見ていきましょう。
Pier 1. の「安全管理」に関する設問のポイントは、感染が疑われる状態の従業員をどのように扱うのかという視点と、全従業員への教育の2点です。今までの労務管理ルールでは、対応できない内容を指摘しているかもしれません。
感染拡大の回避を最大の目標にするならば、感染の疑いがある従業員は、基本的にオフィスに出社させない、就労中ならば、すぐに家に帰す、濃厚接触者も同様に家に帰すことが求められます。もちろんこれに伴って、会社の労務管理のルールを改訂しなければならない可能性がありますし、従業員が安心して会社を休める仕組みも求められます。
また教育に関しては、WHOやCDC(米国疾病予防管理センター)によると、感染症に対して正確な情報を持っている人ほど感染しにくいといわれています。情報過多な中、会社の対応を含む、必要かつ正確な情報を従業員に伝えてください。
Pier 2. 健康的なオフィス環境
備蓄品の準備やクリーニングなど
Pier 2.では、オフィス内の公衆衛生を中心にした施策ができているかをチェックします。
国の緊急事態宣言や都道府県の警戒宣言がそれぞれ解除された後も、常に感染リスクは内在しています。第2波、第3波を防ぎ、オフィスでのクラスターを起こさないことを目的に、社会的距離(ソーシャルディスタンス)や3密の回避を念頭に入れ、各種の施策を実施しているかにフォーカスしています。