高い目標を達成する際、唯一の問題となるのは目標が上がり続けることだ。画像処理半導体(GPU)大手、米エヌビディアが21日発表した2-4月期(第1四半期)決算は確かに目標を達成した。データセンター事業の売上高が前年同期比80%の大幅増となり、初めて10億ドル(約1080億円)を突破。既に高水準にあった市場予想も上回った。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で早い時期に発生した最悪の影響を含む期間だったことを踏まえれば、なおさら堂々たる実績だ。2-4月期は中国の半導体工場閉鎖で始まり、後には米アマゾン・ドット・コムやグーグル、マイクロソフトなどエヌビディアの大口顧客が相次いで従業員を在宅勤務に移行させ、事業を円滑に維持しようと務めていた。