老後資金の準備には
正しい優先順位がある
最近、話題になっている「W.P.P.」という言葉がある。これは日本の社会保障政策の第一人者である慶應義塾大学の権丈善一(けんじょう・よしかず)教授が老後生活をまかなうための考え方として提唱しているものだ。さて、W.P.P.とは一体どういう意味なのか?
まず、最初のWはWork longerのWであり、できる限り長く働くということだ。次のPはPublic Pension、すなわち公的年金である。そして最後のPがPrivate Pension、私的年金を表している。老後の生活をまかなうための準備としてはこのWPPの順番で考えるべきだということなのだ。これだけではわかりづらいので、もう少し詳しく解説してみよう。