新型コロナウイルスの影響で、「選考が進まない」「行きたい企業の説明会が中止になっている」と答えた学生の割合が61%に上るなど(ガイアックス調査より)、多くの2021年卒学生の就職活動が足止め状態になっている。対面による情報収集ができず、自分に合う企業選びから内定獲得まですべてオンライン上で完結させる「リモート就活」を強いられる中で、どう就活すればいいのか混乱している人も多いはず。しかし、この状況に陥っているのはどの就活生も同じだ。コロナ禍でも内定を獲得するため、長期休暇中に就職活動を立て直す方法を5つ紹介していこう。(ダイヤモンド・セレクト編集部 林恭子)
【就活の立て直し方(1)】
振り返りと自己分析で「志望順位」を再確認
今年はゴールデンウイーク期間も、外出自粛によって、ほとんどの人が家で過ごしていることだろう。就職情報サイト「キャリタス就活」を運営するディスコのキャリタスサーチ上席研究員の武井房子氏によると、「ゴールデンウイーク中は、大手企業は採用活動を避ける傾向がある」ことから、説明会や選考などもこの期間はストップする可能性が高い。就職活動が思うように進んでいない・不安に陥っている人は、まずこの期間を生かして、これまでの自分の就職活動を振り返ってみよう。
大切なのは、企業の「志望(優先)順位」を決めておくこと。そのためにも、ここまでの活動の振り返りや自己分析を改めて行うことが大切だ。
「自己分析は就活スタート前や序盤にやっていても、例年だと選考が進むに連れて、なかなか時間が取れず、改めて行える人は少ない。一方で今年は時間があるので、振り返って自己分析をし直すことで、企業の志望順位を再確認するといい」(武井氏)
【就活の立て直し方(2)】
企業を探す!オンライン合説、エージェントを使う
2月下旬ころから、リクナビをはじめとする大手就活情報サイトや大学が主催する合同会社説明会が中止になるなど、ここで企業探しをしようと考えていた就活生の多くは、予定が狂ったことだろう。では、まだ志望する企業が定まっていない就活生は、どのように企業探しをするといいのか。
1つは、ナビサイトなどが対面式の合同会社説明会に代わって開催する「オンライン合同会社説明会」への参加だ。マイナビやキャリタス就活をはじめとする大手就活情報サイトなどは、5月からイベントを実施する。これらへの参加予約をして、自分の志望に近い企業を見つけよう。