もちろんメーカーはクルマを売ろうと必死だ。GMは初めて「すべての車種でローン金利ゼロ」キャンペーンを始めた。金利ゼロキャンペーンは以前からあったが、対象は売れ行きがやや悪い車種で、人気車種が対象になることはなかった。しかしこうした方法を取らなければクルマが売れない時代になっている。

 アメリカは5月初めの時点での失業率が14%を超えた。リーマン・ショック以上の不況感があり、人々の関心を新車購入に向けることは難しい。ユーズドカーも同様だ。

コロナ騒動でディーラーを
通さないスタイル好まれるように

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イラスト:安田雅章

 多くの自動車メーカーにとって痛手なのは、レンタカー需要が大幅に減っていることだ。レンタカーはメーカーにとって大口顧客であり、毎年多くのモデルをレンタカー会社が購入する前提で生産計画を立てている。ところがコロナ騒ぎで旅行は壊滅状態。レンタカー会社はクルマの置き場所に困っている状況で、とても新車を購入する余力はない。

 年初には昨年の実績を上回る、と予測されていたアメリカの新車販売台数は、大幅な下方修正を強いられている。最も悲観的な予測は「昨年比で半分にまで落ち込む」というもので、経済がある程度回復するまでは苦しい状況が続きそうだ。