米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさんが警官の拘束下で死亡した事件で、司法省が公民権捜査を行うことにより、人種絡みで注目される問題の中心にウィリアム・バー司法長官が置かれることになる。バー氏は1990年代の1回目の司法長官時代に扱った問題と似た事件の捜査を監督する。バー氏は当時ジョージ・H・W・ブッシュ(父)大統領の下で、黒人のロドニー・キングさんが警官に暴行を受けた事件で司法省の対応を監督した。事件では暴行の様子をとらえた映像が報じられ、1992年のロサンゼルスでの暴動につながった。州の裁判所で行われたこの事件の裁判では、3人の警官に無罪評決が下され、4人目の警官については評決不能とされた。市民の不満が噴出する中、バー氏は直ちに、司法省が連邦公民権捜査を継続していることを発表した。捜査は警官らの起訴につながり、このうち2人はキングさんの公民権を侵害したとして有罪判決を受けた。
ミネアポリス黒人死亡事件、司法長官の対応に注目
90年代のキング事件捜査も司法長官として監督
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