首相官邸
自民党の岸田文雄政調会長(左)から2020年度第2次補正予算の申し入れ書を受け取る安倍晋三首相(5月21日撮影、首相官邸) Photo:JIJI

コロナ禍に伴う経済社会への損失対応のため、第2次補正予算が編成され、政府案が閣議決定された。その内容を見る限り、予想に反して大きな額となった。政府・自民党はこれまでの緊縮財政を捨て、積極財政に舵(かじ)を切ったのだろうか?(室伏政策研究室代表、政策コンサルタント 室伏謙一)

政府・自民党は
なぜこれほど劇的な変化を遂げたのか?

 新型コロナショックによる、わが国経済の損失への対応のため、第1次では「不十分」との声を受け、第2次補正予算が編成され、政府案として閣議決定された。その額は、事業規模で約117兆円、実際の政府の支出である「真水」部分は約32兆円。第1次の半分の10兆円程度になるのではないかと言われていたから、予想に反して大きな額となった。

 むろん、これでもまだ十分とはいえず、小規模であることには変わりはないが、「真水」の部分が第1次より6兆円近く増えており、これは政府・与党がやっとではあるが危機感を持ち始めたことの表れと言っていいだろう。

 事実、第2次補正予算、当初は第1次の執行状況を踏まえて秋ごろが想定されていたのだが、5月7日に開催された自民党の政務調査会の会合で一変したらしい。のらりくらりと悠長に考えていた党政調執行部に対して、党所属議員から地元からの強い要望を踏まえた、さらなる補正予算を求める声が続出。これに突き動かされる形で岸田文雄政調会長が、政府に対して第2次補正予算を編成するよう求めることを確約したようだ。