若い方なら知らない方はいないだろうが、年配の読者のためにまず、脱税の前に「鬼滅の刃」「ユーフォーテーブル」について簡単に説明させていただきたい。

 鬼滅の刃は大正時代を舞台に、主人公の少年が仲間とともに家族を殺した「鬼」と呼ばれる敵と戦いながら、鬼になった妹を人間に戻す方法を探る姿を描く物語だ。

 16年2月から今年5月まで少年ジャンプで連載され、単行本は6000万部を突破。19年にはアニメ化され、第1巻のDVDはオリコン1位になった。

 ユーフォーテーブルは近藤社長が2000年に創業。刀剣ブームの火付け役となったオンラインゲーム「刀剣乱舞」のアニメ制作を手掛けた会社と言えば分かりやすいだろうか。

 人気ゲーム「Fate」「テイルズオブ」シリーズを制作するなど映像のクオリティーの高さに定評があり、アニメ以外にも作品が立て続けにヒットした。

 これまで東京と大阪、名古屋市、北九州市、徳島市で作品に関するメニューやグッズに関連するカフェやレストランも経営し、ファンで賑わっているという。

バブル期に山林や竹やぶで
巨額の札束が発見された理由

 冒頭に「古典的な手口」と書いたのはこういうわけだ。

 実は「脱税」は今も昔も手口は3つしかない。(1)売り上げを隠すこと(売り上げ除外)、(2)経費を多く見せ掛けること(経費水増し)、(3)在庫をごまかすこと(在庫の隠蔽)――だけだ。

 脱税の手口はひらたく言えば経理上、儲(もう)けを減らすしかない。どんな複雑な帳簿にしようと、この3つしかないのだ。

 報道などでは「脱税」「所得隠し」「申告漏れ」と耳にすると思うので、簡単に説明したい。所得隠しとは「仮装・隠蔽を伴う」という枕ことばが入る通り意図的なごまかしだ。

 申告漏れというのは、実は経理ミスの類で、それほど悪質というわけではない。むしろ一般的な税務調査でも、ないほうが珍しい。報道されるのは著名人や税法上の珍しいケースで「とばっちり」のようなものだ。