生命保険各社が営業推進に向けて、新法人を立ち上げようとする動きが足元で相次いでいる。コロナ禍によって、営業職員をはじめとした既存の営業網に制約がかかる中で、今後の持続的な事業成長に向けた一つの解になるのか、業界の注目を集めそうだ。(ダイヤモンド編集部 中村正毅)
朝日生命は代理店向けに新生保、アフラックは少短
業界中堅の朝日生命保険は昨年から、外資系のFWD富士生命保険と共同で、新たな生命保険会社の設立に向けた調整に入っている。
成長が続く代理店マーケットに向けて、機動的に商品を供給する狙いがあるようだ。
代理店市場を巡っては、業界最大手の日本生命保険が昨年4月、はなさく生命保険を新たに設立し営業を開始。保険ショップなどの代理店に向けて、割安な保険料の医療保険などを投入し新契約を急速に伸ばしている。