「ハロー効果」といって、人は誰でも「学校が同じ」とか「出身地が同じ」などの共通点があると何となくうれしかったりすることがあります。本来は、そのような本質的でないところで学生を見極めるべきではありません。

 ましてや、物理的な距離も遠いオンライン面接だけでは、基準も曖昧なまま採用が行われてしまうため、企業としても「本当に自社に合った優秀な人材が確実に採用できている」と自信を持って言えないジレンマがあるのです。

 日本の雇用制度は、採用後に企業側からの解雇が難しい上に、今後ますますのオンライン採用が進むと予測されています。このような状況の中で、果たして企業はこれからも採用手法を面接だけで続けるでしょうか?

「オンライン面接」の先にある
「オンラインワーク」選考とは

 今後はグループワークのオンライン化も進むでしょう。

 実際にオンライン面接を進める裏で企業は急ピッチでインターンシップすらオンライン化を進めています。

 そこで、今後オンラインによるインターンがどのようなものになっていくかの予測も兼ねて、オンラインインターン選考で一歩先に出るための3つのテクニックをご紹介します。

(1)オンラインコンセンサス
 少し難しそうに聞こえますが、簡単に言うとオンライン上でメンバーの意見をまとめて全員の納得を作る能力のことです。Zoomのホワイトボード機能等を使い、共有された意見を見える化する工夫をして議論をリードしましょう。

(2)ITリテラシー
 今後オンラインインターンが普及する中で、PCの基本的なツールを使ったインターンも増えてきます。中には、時間制限の中でパワーポイントを使用しプレゼンを作ってプレゼンをするようなインターンや、SNSで発信して「いいね」の数を競うインターンもあります。今後のインターンの進化に備え、検索能力やExcelを使うノウハウは鍛えておく必要があるでしょう。

(3)コンパクトスピーキング
 対面のオンラインとの違いは、話がさえぎられづらく、良くも悪くもそれぞれが人の話をしっかり聞くことができてしまうことです。そのため、話がまとまっておらず、ダラダラと長い人は対面でのグループワークよりも印象が悪くなりがちです。普段の会話からピンポイントでコンパクトに話すことを意識しましょう。