Afterコロナで
厳しくなる

 コロナの前から見え隠れしていた傾向ではありますが、AIやロボットの発達などによって、今まで人間が果たしていた役割はますます奪われており、それがコロナの影響でより加速しました。その結果、日本の失業者は176万人にも上り、アメリカの4月の失業率は14.7%と戦後最悪の数値となりました。

 今まで、日本では面接などで「素直・明るい・元気」という三拍子揃った、新人ならではの「フレッシュな就活生」が好まれる傾向にありました。

 もちろん、このような人材は働く環境にとても良いエネルギーをもたらし、会社を活気づけてくれることは間違いありありません。ただし、上にも記したような現状を考えあわせると、「明るく元気で素直」だとしても、任された単純作業をこなすような人材では、これからの社会で生き残っていけないのです。

 特に中小企業は、この不況の中で採用費の削減を進める傾向にあるため、採用の条件はより厳しいものになります。その中で求められる人材とは柔軟性を持って、時代の変化に対応できる『フレキシブル人材』であり、なおかつ制約条件のきつい中で、自分をプロデュースできる『クリエイティブ人材』である必要があります。

 そして、これら2つを兼ね備え、どんな困難な環境でも「創造」と「変革」ができる『サバイバル人材』であることがこれからは求められます。

 例えば、今回のコロナは飲食業界には非常に大きな打撃を与えました。その中でいち早くテイクアウトを始めたり、いっそ休業を決めてコロナの混乱が明けたときの再スタートのためにSNSなどで知名度の獲得に振り切るなど、状況を打破するために行動を起こせるような人材のことです。

 ただ、勘違いしてはいけないのは「オンラインだから、評価が変わったわけではない」ということです。

オンラインだから評価される
人材が変わるのではない

 会社はいつでも、入社したあと成果を創造できる人材を採用したいと考えています。「発言」がうまい人材よりも、取り組む「姿勢」が良い人材が選ばれます。