対面で話すより、オンラインを通じた会話は相手に伝わる熱量が落ちる実感は多くの人が持っていると思います。ならばネット回線を通るうちに伝わるエネルギーが減衰するとの前提に立ち、意識して対面より「会話のエネルギー」を高める必要があります。

 ただでさえ小さなPC画面上では、相手から自分の動きは止まって見えがちなので、うなずくときは普段より大きくうなずき、話をするときもジェスチャーをつけるくらいでちょうどよいでしょう。われわれは候補者の方に「オンライン面接ではリアクション1.5倍!」とアドバイスしていますが、これは企業の面接担当者にも当てはまります。

 リアクションを大きくしないと、実際に会えばそんなことはないのに、「この人は暗い人だな……」と判断されたり、「この会社とはカルチャーフィットしないようだ……」と辞退されたりという悲劇が起こりかねません。

自分のリアクションは普段の1.5倍に
相手のリアクションが薄くても気にしすぎない

 面接で企業の担当者からの質問をきちんと理解し、的確に答えていくことの重要性はリアルもオンラインも同じですが、オンラインでは相手の表情がよくわからなかったりリアクションが薄く感じたりするため、「このまま話しても大丈夫かな?」と不安になることがあると思います。

 不安を感じたとき、どうすべきか。その答えは「めげずに最後までしっかり話す」です。言い換えると、相手の薄いリアクションに過剰反応しないということです。

 もっといえば、言葉でちゃんと確認していけばいいのです。「私の話、長すぎますか?」というように。

 人材紹介会社と候補者の面談でも、ちゃんと言葉で確認したほうがよい場面が出てきます。そういうときは遠慮なく、お互いに確認すべきです。先日も面談で候補者の方に「先方の社長がぜひ来てほしいと言っています」とお伝えしたところ、候補者の方は「いいですね」と言うのですが、表情がさえないように見えたので、こう質問してみました。

「本当ですか。嫌ではないですか。このまま進めて大丈夫ですか」

 結局、その人はあまり表情が変わらない方だったので問題はなかったのですが、大事なポイントは意識的に確認していくのが重要です。もちろん言い方には配慮する必要がありますが。

 また、オンラインで会話をしながら同じPCの画面上でメモを取っている、という人もいるでしょう。リアル世界なら「メモを取っているから視線が下を向いている」とわかりますが、PC画面上ではそれがわからず、相手が「ちゃんと私の話、聞いているのかな」と話しにくくなってしまったりします。

 メモを取っていることをあらかじめ伝えたり、より意識的に相手の話に反応したりして、「自分はあなたの話に集中しています」というサインを出すことも重要でしょう。