この値が1を割ると会社の価値は解散価値を下回り、解散した方が良いことになる。

「なんだ、株価と同じ形じゃないか」と思われるかもしれない。確かに、その通りだ。でも、重要なのは、「形」ではなく「数字」なのである。

 どんな企業でも、たとえ利益を出していない企業でも、株価がPBR=1倍を割ると割安である。

 0.9を割ると、特に割安である。リーマンショックで記録的な最安値になった時に0.86まで下がった。日経平均が0.8倍を割ったことは過去にない。

 今回は、3月16日に0.82倍を割り込む水準にまで下げたのだが、これはPBRベースで「戦後の最安値圏」であった。

 その後、日経平均はさらに2日間下落し1万7000円を割り込んだが、この2日間が下げのクライマックスであった(手前味噌だが、私のblogを読んでくれた人は、この買い時を逃さなかったと思う)。

 相場の中では、勢いもつくので1倍を割ることはあるが、日本を代表する超一流225社を一つの会社とみなす日経平均である。それが解散した方が良いほど割安な水準まで下がりきった、のだ。

 なお、6月19日時点で、PBR=1倍のとき日経平均は2万0623円である。

株価は
「2つの要素」で決まる

 3月に下がりきった後、株価は急回復する。今度はどのくらい割高になったかを見て行こう。

 株価は「2つの要素」に分けることができる。「利益」と「気運」だ。その2つを掛け合わせると株価になる。

 株価=利益×気運

 利益が大きいほど株は上がる。気運が大きいほど株は上がる。気運は、「市場心理」、あるいは「センチメント」などともいうが、利益が少なくても気運だけで上がることがあるし、利益が多くても気運がなければ買う人がいなくなるので株価は下がる。