新型コロナウイルスの影響により、在宅勤務が一気に拡大した。働き方が大きく変わる中、オフィスや住宅などの価格は今後どうなっていくのか。アフターコロナの不動産市況を読み解く。(さくら事務所会長 長嶋 修)
オフィス移転や縮小の
動きは限定的
「アフターコロナ」の不動産市場について、結論を先に言えば「ホテルや民泊・会議室」は大幅ダウン、「オフィス系」はサスペンド、「物流系」はアップサイド、「住宅系」は後述する3極化の傾向が変わらずに進行している。
ホテルや民泊・貸会議室などは壊滅的な状態で、今後世の中が徐々に動き始めたとしても、回復にはかなりの時間がかかりそう。およそ100年前に流行したペストの事例をみれば、第2波・第3波がやってくる可能性もある。