「どうやって美しさを保つ?」「50代で結婚できる?」「年老いた親をどうする?」「50代で仕事を失ったら」「大人であることのメリット」……など、大人の女性のリアルを綴ってフランスで大人気となったブログを元に生まれた書籍『大人が自分らしく生きるためにずっと知りたかったこと』が、6月3日に発売。化粧品とテクノロジーの進化により、母親世代よりもずっと若く美しくなった今の女性たちですが、アクティブに人生を楽しんでいるように見えて、「みんな言わないけど、本当はどうしてるの?」「これって私だけ?」と密かに気になっていることがたくさんあるはず。この連載では、誰も教えてくれないリアルな恋愛事情と、大人としてのお作法について、著者の体験をもとに紹介していきます。

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基準を下げるべき?

ある男友だちは才能あふれるセレブだったけれど、抗うつ剤のせいで、出会って2週間の女性と結婚してしまった。財産狙いなのは明らかで、誰もが唖然とし、すべての(とくに私たちと同世代の)女性が打ちのめされ、新婦一人が有頂天。そしてある日、服薬をやめた彼が見たのは、妻の気難しい性格、自分とはつり合わない無教養、妻が家具と一緒に持ち込んだ二人の幼子、そして妻の妊娠! こうなってしまってはもはや後戻りは難しい。その抗うつ剤をつくった製薬会社を訴えたらどうかと、私は本気で思ったものだ。

このように、過ちは当たり前なので心配しなくて大丈夫。誰もが通る道。失敗するたびに疑惑と不信が募るけれど、くじけてはだめ。売れ残っている男性は希望に合わないと嘆くうちに、知らずとあなたも移り気になっていく。でも、これも必要なこと。

「いい男」は、とっくの昔に人のものになっている。これは、認めなくてはいけない現実。だから、ひどくみっともない女性たちが、優しく魅力的な夫を手に入れて、わざと人前でいちゃつく姿を見て、どうしてこんなに優しい男性たちが意地の悪い女につかまって、結婚したとたんに邪険にされたりするの? と思ったりする。それはたぶん、彼女たちが彼らに目をつけ、身を投げ出し、互いをうまくかみ合わせることができたから。

ほら、よくいるでしょう、どの写真を見ても写っている女。そう、そのタイプ! ずうずうしくて、注目されるのが好きで、自信があって、そして、「いい男」以外に目もくれない。

求める基準を見直すべき? 希望に合う男性がほとんどいないとわかってくると、譲れないはずの一線がどんどん低くなる。

そこで私からのアドバイスは、「ハードルは高く、守備範囲を広く」。

年齢が上がってくると、素敵な人は大体既婚者、いい相手がいない……という状況に陥りがち。ただ、そこで基準を下げても結局はうまくいかないよう。ミレーヌ・デクロー著・吉田良子訳の書籍『大人が自分らしく生きるためにずっと知りたかったこと』では、ほかにも著者や友人たちの実体験や、大人ならではのパートナー選びのコツについて、フランス人ならではのウィットに富んだ視点を、クスっと笑えるエピソードとともに多数紹介しています。