【ワシントン】米下院は、民主党が提出した警察改革法案を賛成236反対181で可決した。警察の権力乱用や人種差別に反対する抗議活動が広がっているが、共和党案とは大きな隔たりがあるため法制化される可能性は低い。  警察に拘束されていたジョージ・フロイドさんが先月死亡した事件は民主・共和両党の議員の怒りを招き、ここ数週間でそれぞれの警察改革法案が提示されていた。ただ、その直後から法案の適用範囲を巡って党派間の対立が発生し、妥協案を見い出せていない。  下院で可決された民主党案について、共和党が過半数を占める上院では審議されない見通し。